ミストフェリーズ歴代:劇団四季の俳優はだれ?歌わない理由はなぜ?名前の意味・見せ場の回転は何回転?キャッツマジック猫

こんにちは。劇団四季が大好きなASAKO★です。

今回は、『キャッツ』に登場するマジック猫・ミストフェリーズについてのご紹介です。

ミストフェリーズといえば、くるくる回るダンスがとにかくすごいですよね!

『キャッツ』の主役なんじゃないかと思うくらい、とにかく最初から最後まで目立つのが、ミストフェリーズです。

ミストフェリーズは他の猫と同じように、ソロで歌う場面があったのに、2018年の東京公演からそれがなくなりました。

2018年の東京公演から歌わなくなった理由、見せ場のターンの名前や難しさ、そして歴代ミストフェリーズなどについて、1つずみていきましょう。




ミストフェリーズ歴代はだれ?:どんな猫?名前の意味はなに?


ミストフェリーズは『キャッツ』に登場する、小柄で若くてオスの猫です。

ベースの色は黒い毛で、耳や胸元、足の一部に白い毛が混じっていてとにかく一際目を引く存在なんですよね。

性格はとても気弱で、それもあって自分では手品師と名乗っているけど、手品はいつも失敗します。

手品をすることができるので、マジック猫やマジシャン猫とも呼ばれます。

 

また、見せ場のソロのダンスでは、踊れる人の中でも一部しか演じることができないくらい難しい技があります。

 

ミストフェリーズって名前、どういう意味なんだろう?と私は思っていました。

調べてみると、分かりましたよ!

ミストフェリーズの名前は、「ミスト」と「フェリーズ」とで違う言葉からの組み合わせで出来ています。

「ミスト」は、「mist」=霧やもやといった意味です。

「フェリーズ」は、「メフィストフェレス」=悪魔という意味です。

私もこれを知って、なるほど~!と思いました。

確かに、マジックって物を瞬間的に移動したり消したりしますよね。

霧やもやって、いきなり出現したり、ある場所に出たらいきなりなくなっていたりします。

そういう特徴からも、この「ミスト」という言葉が使われているんでしょうね!

 

また、「メフィストフェレス」は昔のドイツの文学作品に出てくる悪魔の名前です。

この文学作品の中での「メフィストフェレス」は、誰かの望みを叶える代わりに、魂をもらうというような存在だそうです。

ミストフェリーズは悪魔ではありませんが、そのくらい不思議で近寄りがたいです。

黒をベースとしたミストフェリーズの毛色も、悪魔っぽさをだしていますよね。

 

ちゃんと名前や毛色の特徴なども、細かい設定がされています。

これを知ったら、ミストフェリーズ以外の猫についても知りたくなりますよね。



ミストフェリーズ歴代は誰?歌わないその理由はなぜ?昔は歌っていた?

劇団四季が日本で『キャッツ』の公演を1983年に初めてから、ミストフェリーズにはソロの曲がありました。

「みんな僕のことを♪」という曲なのですが、2018年8月11日から劇中でソロの曲がなくなりました。

東京に『キャッツ』専用劇場が完成したことで、これ以外にも曲や演出が少し変わりました。

 

ですが、そもそも、お隣の韓国やイギリスで公演される『キャッツ』は、ミストフェリーズは歌ってこなかったんです。

アメリカとイギリスは振り付けや曲など、ほとんど同じなのですが、劇団四季の『キャッツ』はかなり違っていました。

なので、ミュージカルの本場、アメリカやイギリスの『キャッツ』を知っている人からしてみれば、

「全然ちがうじゃん!」

と思ってしまいます。

 

その違いの1つが、このミストフェリーズが歌うか歌わないかという違いです。

え!本場をそのままコピーしているんじゃないの?って思いますよね。

ミストフェリーズはあとでも説明しますが、かなり見せ場のダンスがあります。

 

歌もできて、難易度の高いダンスもできるという二刀流の俳優さんを2人~3人確保し続けるというのは難しいと、私は思います。

回転したりして踊っている時って、呼吸をしていない無酸素運動のようになります。

なので、その状態で歌のレベルも求めるってかなり大変ですよね。

「回転する見せ場のダンスに集中してほしい」という理由もあったんじゃないかな?と個人的には思っています。

 

初代ミストフェリーズの飯野おさみさんは当時、点滴を受けながら練習する日もあったそうです。

また、市村正親さんもミストフェリーズとして舞台に経ってから1週間で、げっそり瘦せていたとか・・・。

バレエダンサーのように32回転をこなすというのは、とにかく大変なんでしょうね。

 

また、ミストフェリーズは、歌がないだけでなく、喋ることもないんです。

なので、言葉を発しないことから、マジックのできる「不思議な猫感」が強くなりました。

マジックをするその様子はまるで、パントマイムをしているかのようです。

他の猫たちは歌って踊って、自分をアピールするのですが、唯一ミストフェリーズは違います。

言わないけど構ってほしいのが見えるところが、かなり猫っぽいです!

今回歌がなくなったのは、ミストフェリーズに対して謎な印象を与える意味もあるのかな?なんて個人的には思いました。



 

ミストフェリーズ歴代はだれ?見せ場のターンは何回転?!ターンの名や難しさってなに?

ミストフェリーズの見せ場といえば、32回連続のターンです。

イギリス・ロンドンでは、初演でこのミストフェリーズをバレエ団のトップのダンサーがやっていました。

32回転といってもイメージが湧きにくいけど、トップバレエダンサーじゃなきゃつとまらない見せ場って聞くと、その凄さがわかりますよね?

この32回転のターンの名前は、「ア・ラ・セゴンド・トゥール」と呼ばれ、片足を軸に回り続けます。

もう観ているだけで、こちらが目を回してしまいようなこの技ですが、舞台で踊るのはさらに難しい理由があるんです。

その理由は2つあります。

  • 舞台の床が『キャッツ』の”ゴミ捨て場”のシーンを表現しているので、凸凹している
  • 周りが全く見えないので目標が分からない

 

この回転をするだけでも大変そうなのに、舞台の設定はあくまでお客さんからどう見えるか?を重視しているんですね。

お客さんからしたら、とっても嬉しいけど、俳優さんたちほんと大変そう、、、。

 

バレエで使われるようなツルツルした床ではなく、裏路地の整備されていないような地面の方が、”ごゴミ捨て場”の雰囲気が伝わりますよね。

 

こういう演出も、事前に知っていたら床にも目がいってしまいます。

劇団四季はとことんこだわっていますね~!

 

私は、大きなホールの舞台に立ったことがありますが、客席は真っ暗で全然見えないんです。

それに対して、舞台は身体が熱くなるほど、まぶしい光が自分に当たっています。

その状態で32回転するって、どこが正面なのかとか分からなくなりそうだなと私は思います。

 

普通じゃできないようなこの回転技はまさに、マジック(幻)ですよね♪


ミストフェリーズ歴代はだれ?バレエ経験者が多い?

ミストフェリーズをこれまで演じた、劇団四季の俳優さんご紹介します。

バレエを得意とする方ばかりなのでしょうか?

飯野おさみ(いいのおさみ) 1983年~
日本初演・初代ミストフェリーズ
市川正親(いちかわまさちか) 1984年~
加藤敬二 1984年~
上島雪夫(うえしまゆきお) 1986年~
野上典之
羽根渕章洋 1988年11月~
堀内元(ほりうちげん)
小暮清貴(こぐれきよたか) 1996年~
望月龍平
坂本登喜彦 2000年~
蔡暁強 2000年~
松島勇気 2004年~
杜龍之介(杜彦昊) 2006年~
金子信弛(季 鑫) 2007年~
岩崎晋也 2007年~
永野亮比己 2010年~
一色龍次郎(いっしきりゅうじろう) 2016年~
松出直也 2016年~
桒原 駿 2018年~
草場有輝 2018年~
山科諒馬 2018年~
押田 柊(おしだしゅう) 2019年~
横井 漱(よこいそう) 2020年~
岩村暁斗(いわむらあきと) 2022年~

歴代ミストフェリーズ、めちゃくちゃ多いですね~!

『キャッツ』の歴史の長さを実感します。

 

やはり、それぞれの俳優さんの経歴をみると、圧倒的にバレエを幼少期からやっている人で、実力のある人が多いですね!

2022年7月からの名古屋公演でミストフェリーズとして出演しているのは、この3人です。

なんと、全員元バレエダンサーです!!

  • 押田 柊さん
  • 横井 漱さん
  • 岩村 暁斗さん

 

特に、2022年にミストフェリーズデビューした岩村暁斗さんは、過去に東京バレエ団に所属していました。

また、東京バレエ団に入る前は、ドイツのバレエ学校に留学し、ニュルンベルク州立劇場という有名な劇場の舞台にも立った経験があります。

すごいですね~!

ですが、全員が元バレエダンサーというわけではないです。

2018年からデビューの桒原駿さんは、幼少期からダンスやタップダンスなどをしてきたものの、バレエダンサーではありませんでした。

 

ですが、ほどほどに踊れる程度では、お稽古をしても舞台に出せるほどにはたどり着かないんでしょうね!

 

ミストフェリーズ役としてデビューする人がいたら、とにかく目が離せません!

 

今回は、『キャッツ』ミストフェリーズの回転についてや、歴代についてご紹介しました。

最後までご覧いただきありがとうございました。



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